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「お前が死んだら誰が結論を報告するんだ」

2023.06.02 人材紹介

元陸上自衛官・現会社員の方が、「陸上自衛隊で最も有益だった教えは、『まず結論から話せ!次の瞬間、お前が死んだら誰が結論を報告するんだ!』だった」とTwitterで呟いて話題になっているとのことです。めちゃくちゃ刺さるなーと思うと同時に、「結論から話す」というのは比較的常識に近いぐらいのビジネススキルだと思うのですが、面接に同席していると「この人結論から話さないな…」「結局何が言いたいんだろうな…」と思うことが多々あるので、意外とできていない人も多いのかな、という印象です(もちろん日本語の言語特性上結論から伝えづらい、という側面もあるとは思いますが)。特に面接の場合は、候補者の立場から言えば「その会社に入って活躍できるイメージを面接者と共有する」というゴールが明確なわけなので、そこに至るために伝えるべき結論というのはある程度見えてくるはずです。ということで本日は、「面接で伝えるべき結論」というテーマについて述べたいと思います。

私が考える「面接で伝えるべき結論」というのは3つあり、①自分の強み、②今までの仕事で成し遂げた実績、③その会社で活躍するストーリー、です。特に自分の強みは何で(①)、その強みを生かしてどのような実績を上げ(②)、そのことからその会社ではどのようなストーリーで活躍できると仮説立てているか(③)、のように①②③の繋がりがある話し方ができればよりよいかなと思います。面接の場は候補者からすると自分のことを質問されるため、結論なく漫然と自分語りをしてしまったり、自分のやりたいことや壮大なビジョンを話してしまいがちですが、面接は①②③をプレゼンテーションする場であり、面接者としては極端な話候補者に興味があるのではなく、候補者を採用した結果会社が得られる果実に興味があるわけなので、しっかりと①②③を自分なりに持って面接に臨み、①②③を面接者に理解してもらってから帰る、という目的に沿う話をすべきだと思います。

というわけで結論だけをお伝えすると非常に短いブログとなってしまいました。以前のブログで書いた通り、私は結論から話すことを重視するあまり、話が短くなってしまう傾向にあるため、親からも「話し方がきつい、情緒がない」と言われてしまうぐらいです。相槌や間の取り方で自分なりには情緒を表現しているつもりなのですが、親に伝わっていないということは極めて不十分なのだと思います。ただこれは自分のコミュニケーションのくせなのでどうしようもない部分ですし、逆に言えば私と違って情緒たっぷりに話す人は、端的に結論から話せ、と言われても行間のわびさびを言語化できなくてもどかしく感じるのかもしれません。とはいえ仕事に関して言えば効率的であることは正であることが多いので、もしビジネスシーンにおいて、「話が長い」「話に結論がない」という指摘を受けることが多い人は、何かを質問されたら、「これを一言で答えるならば何と答えるか」ということを頭の片隅に置きながら話をすると、比較的シンプルにコミュニケーションができるのでおすすめです。