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他の会計士との違い

2022.09.29 その他

最近独立している他の会計士の先生方と一緒に仕事をする機会が増えておりまして、若干手前味噌ですが会計士の方はやはり皆さん優秀だなーと改めて思うことも多く、私もより精進しなければならないと刺激を頂いております。そこで今回は他の会計士の先生方と私が違うなーと思う部分について述べたいと思います。長所・短所という形で述べようかとも思ったのですが、長所・短所は裏返しのところもありますので、「相違点」ということで、①ざっくり、②主観的、③帰納的、④話が短い、の4点かなーと思っております。それぞれもう少し詳しく述べていきます。

①ざっくり
これはどの会計士の方と接しても一番感じる部分でして、私は1円単位で金額を合わせようとは全く思いませんし、契約書などの形式を整えることよりもまずは実態を優先して、ある程度実態があるものになった後に形式を整えればいいやと思っていますし、税法等の条文は細かく読まずに、大体どんなことが書いてあるのだろう、という読み方をします。要は「ざっくり」「適当」なのだと思います。従ってこれらの特徴が概ねマイナスに働く税務申告などの業務は確実に向いていないんだろうなーと度々思っています。

②主観的
独立している会計士の先生方は皆さんアドバイザーとして、客観的に企業にアドバイスをすることに長けているので、例えばある項目を検討する時に、そのメリット・デメリットを質・量ともに的確に提示するなどの客観的なアプローチが非常に上手だなと感心することが多いです。私の場合は、結構「好き・嫌い」「やりたい・やりたくない」「筋が通る・通らない」などの主観的な観点からアドバイスをすることが多いので、後から考えるとあまりロジカルではなかった…のようなことも多く、反省することも多々あります。

③帰納的
考え方が演繹的か帰納的かという話は以前もブログで書いた記憶がありますが、会計士の先生方は物事の全体感を捉えるのが非常に上手で、全体感から見た重要なポイントやあるべき姿の指摘も的確ですので、演繹的かつ効率的な考え方をされる方が多いなーとこれまた感心することが多いです。私の場合は、「まずやってみて問題点にぶつかったら都度潰していきながら全体像を把握しよう」という帰納的な考え方ですので(私個人としてはこのやり方の方が効率的だと思っていますが)、演繹的なアプローチのいい部分も学んでいきたいと思っております。

④話が短い
これは①との繋がりも強いのかと思うのですが、私は論点をフォーカスするために、色々な前提を話すことなく(もちろん必要な時は最低限話しますが)結論を話すことが多いので、恐らく話が短いです。会計士の先生方は色々な前提や背景を比較的網羅的に話すことが多いので、個人的には「話長いな…」と思う方が結構多くいます。ただその方達にしてみると、私の話し方は断定的で色々な前提を無視している、配慮が足りない、と感じるのだと思います。余談ですが、私は母親に「あんたの話し方はきつい、情緒がない」というようなことを言われた経験があるので、もう少し前置きが必要なのかもしれません…。

ということで他の会計士の先生方と比較した自分の特徴を述べてきましたが、面白いなーと思ったのは私は事業会社にいた時には上に述べたのと真逆の人間だと思っていたということです。すなわち、「細かくて、客観的で、演繹的で、話が長い」のが自分の特徴であると思っていました。十数年前に「周りの上司や先輩すごいざっくりだなー」と思っていた私が、業界を変えると「自分ってすごいざっくりだなー」と思うようになったというのは、なかなかシュールな話だなと思います。

1件のコメント

  1. […] というわけで結論だけをお伝えすると非常に短いブログとなってしまいました。以前のブログで書いた通り、私は結論から話すことを重視するあまり、話が短くなってしまう傾向にあるため、親からも「話し方がきつい、情緒がない」と言われてしまうぐらいです。相槌や間の取り方で自分なりには情緒を表現しているつもりなのですが、親に伝わっていないということは極めて不十分なのだと思います。ただこれは自分のコミュニケーションのくせなのでどうしようもない部分ですし、逆に言えば私と違って情緒たっぷりに話す人は、端的に結論から話せ、と言われても行間のわびさびを言語化できなくてもどかしく感じるのかもしれません。ただ仕事に関して言えば効率的であることは正であることが多いので、もしビジネスシーンにおいて、「話が長い」「話に結論がない」という指摘を受けることが多い人は、何かを質問されたら、「これを一言で答えるならば何と答えるか」ということを頭の片隅に置きながら話をすると、比較的シンプルにコミュニケーションができるのでおすすめです。 […]