本日プロ野球のドラフト会議が行われました。巨人ファンとしては、浅野選手を獲得できて、個人的には大田泰示選手の時以来の興奮を覚えました。もちろん順調に育ってくれるかはこれからですが、元ヤクルトの宮本慎也さんもとある動画で「浅野選手が出てくるのに3年は掛からない」とコメントされていたので、大いに期待したいと思います。
さて、ドラフトの季節が来る度に思うのは「スカウトの方はどの辺りを見て、その選手が大成するかどうか判断するのだろう」ということです。もちろん技術的なところも重要だとは思うのですが、性格や人間性なども非常に重要なのだろうと思っていて、自分の人材紹介の仕事の参考になるのではないかと思い、ちょっとネットで調べてみました。すると、①コーチのアドバイスを聞きすぎない、②自分の役割や監督が求めていることを理解する頭の良さがある、③自分の頭で考えられる、④準備をしっかりする、⑤負けず嫌い、⑥野心がある、⑦少しの成功で調子に乗らない、などが出てきて、ビジネスの世界と共通するところが多いなと思いました。
①コーチのアドバイスを聞きすぎない、というのは、「自分のことを理解し、自分に合うアドバイス・合わないアドバイスを取捨選択して取り入れるべきである」ということだと思いますが、これはビジネスの世界でも全く同じで、軸がない人は色々な人にアドバイスを求めて取り入れがちですが、「自分に合うかどうか」という観点でフィルタリングした上で取り入れるかどうか判断することが非常に重要だと思います。
②自分の役割や監督が求めていることを理解する頭の良さがある、というのは、例えば小柄な足の速いバッターが初球をフルスイングしてフライを打ち上げてコーチからしこたま怒られるようなシチュエーションが代表的なように、自分の役割やキャラクターをしっかりと理解して、周囲が期待することをやるべきだ、ということで、これもビジネスに共通するところがあると思います。
③自分の頭で考えられる、というのは、例えば監督やコーチに指示された練習をただこなすのではなく、自分なりに練習の意図や目的を考えて取り組む、ということだと思いますが、これもビジネスでも同じで、上司の指示をただこなすのではなく、一手先二手先を読んで、その先に必要となるものも踏まえて対応するということは非常に重要です。余談ですが、コンサル会社勤務時代に資料作成に必死になっていた私に、上司が「作業に没頭して満足するんじゃなくて、案件の全体像を組み立てた上で作業をやってもらえるとこっちは楽できるんだけどなー」と言われたのはいい思い出です。
④以降の事項もビジネスと共通するところが多く、プロ野球の世界でも最終的に重要なのは性格や人間性なのだと再認識しました。ただし難しいなと思うのは、「この人めっちゃいい人ー」みたいな人間性の方が必ずしもビジネスで成果が出るかというとそうでもないところです。個人的には人間性がいい・悪いという話よりも、「人間性・発言・プレースタイル(仕事のやり方)」などに一貫性があり嘘がない人は、自分の価値観に合う人を引き寄せてうまく行っている確率が高いように思います。私もプロフェッショナルの端くれとして、改めて上記の七つの特徴を頭に入れて仕事をしていきたいと思います。